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歯科医師国家試験 合格率が低くなる背景 難関にも程がある

2014年03月27日(木) 09:04

史上最も厳しい合格率

先日発表された第107回歯科医師国家試験の合格率は63%と、歯科国試史上最も難関な試験となった。医師国試は90%であるため、いかに少ない数字かわかるだろう。私が問題だと思うのは、受験者の立場だ。彼らは高卒1年目ではない。6年間(多くの場合6年以上)大学で指導を受けた立場だ。歯学部は他学部と比較し、私の知る限り最も進級の厳しい学科の一つだ。毎年10%~20%が留年をし、卒業試験でさえ10%以上が落ちてしまう。10%以上というのは1学年100人程度の歯学部においてどれだけ多いかは想像できるはずだ。多い年では20%を超えることもあるという。中間試験、期末試験だけではなく、学年の最後(3月)には総合試験も毎年あり、それで留年することもある猛烈ぶりだ。さらに、4年生のみは『CBT』『OSCE』という全国統一試験がある。CBTは筆記、OSCEは実技で、この試験によって落ちる人も多い。5年生ではどこの大学でもノルマの厳しい実技実習が課され、毎日夜遅くまでレポート、模型制作、カンファランス、口頭試問、明日の患者の治療の予習・・・などハードな1年を送ることになる。その厳しさ故にうつ病になる人や、自殺をする人もいるという。

このような『ハード』な学生生活をなんとかクリアしたものだけが、歯科医師国家試験を受ける資格を持つことができる。このような観点から見ると、これだけの努力をしてきた人たちが受ける国家試験の合格率が『6割』というのは異常に低いを言わざるを得ない。

『歯医者はお金があれば誰でもなれる』

というのは完全な都市伝説であり、「お金」と「時間」は言うに及ばず、「強い信念」と「忍耐力」がなければ絶対になれないのは自明だ。

さて、歯科医師過剰が背景にあるのは間違いないが、厚生労働省には長期的な視点が欠けているとしか言い様がない。歯科医師は大都市に集中しており、地方には少ないということや、歯科医師の年齢別分布を見れば一目瞭然だが、50代、60代の歯科医師がどれだけ多いか。彼らはあと15年以内に業界から引退する。さらに、歯学部への入学数の激減に伴い、近い将来、確実に歯科医師は不足に転じることになる。そして、世界一の超高齢社会である日本では、歯科の需要は右肩上りなのは火を見るよりも明らかだ。人間は歯がないと生きていけない生き物であり、QOLの向上に寄与する歯科医師の影響は計り知れない。歯科医師が多いから『数を減らす』という小学生並みの対策をするのはナンセンス極まりない。地方で開業するインセンティブを作るなり、大学の入学試験を難しくするなり、他にも選択肢はいくらでもあるはずだ。

不足した時になって『誰でも受かる試験』を作って、今と逆のことをするのは目に見えている。そんな馬鹿げたことをするくらいなら、最低でも、今のうちから合格率を最低でも80%代にするのが健全な判断だ。
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2015/02/14(Sat)01:51

その通りだと思います。学生ですが、5年になるまでにすでに3人が進級関連で自殺しています。各大学は国家試験の合格率を上げるために、合格しそうな高得点の学生だけを卒業させる。
そのためには卒業でき無そうな下30%を留年させるなど、必死です。5年の課題の多さもおっしゃる通りです。

名前:松本 (URL) 編集

2015/02/24(Tue)16:51

ブログのご意見に同意です。

歯科医師過剰問題の背景に合格者数を減らすことは仕方ないことかもしれないが、やり過ぎな気もする。今後も減らす噂を聞くが、若者いじめを辞めてほしい。もはや、資格試験でなく選抜試験ではないか?!今は進級卒業も大変なのに歯科医師になるまでの年数と学費を考慮して欲しい。本当に歯科医師は国に重要性がそこまでないのか?考え次第でまだまだ活躍出来る場があるのではないのか?と思う。

名前:K島 (URL) 編集

承認待ちコメント

2016/09/30(Fri)18:44

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