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本末転倒

2012年02月15日(水) 20:16

私が大好きな言葉に本末転倒がある。これは『どうでもよい些細なことに意識を傾けてしまう事で、本質的に大切なことを潰してしまうこと』である。これに類似した表現として『木を見て森を見ず』という言葉があるが、この言葉も非常に好きだ。なぜならば、この言葉の意味することは、限りなくこの世に存在するあらゆる学びの中でも最上位にくるものだからだ。後悔先に立たず、一寸の虫にも五分の魂、一朝一夕・・・確かにこの世には多くの価値ある学びを含んだ言葉がある。先人が考え抜いて作られたものだから、これらの名言は全てにおいて価値あるものだと言えるだろう。だが、その中でも『木を見て森を見ず』『本末転倒』という概念は最上位にランクインされる学びだと思う。理由はシンプルだ。

『いかなる名言も、いかなる学びも、いかなる判断も、いかなる行動も、いかなる努力も、前提が間違っていれば無意味に終わるからだ』

そんなことない、たとえ間違った方向に進もうと、それはそれで学ぶことは多いじゃないか・・・という反論もあるかと思うが、この反論にも一理あるだろう。しかし、人は必ず死ぬ。それは明日かもしれないし、来年かもしれない。その時になって『私は木を見てばかりいて、森を見ていなかった』ということに気づくことは、とても残念ななことだと思うのだ。本質的に何が自分にとって重要で、なにが枝葉末節なことなのか、を知ることほど大切なことはない。そして、それを知る方法は、全体を俯瞰して見ると言うことだ。

『ああ、私はもう無理だ。谷底だ。もう終わりだ』

と思っていても、それは目の前のことにしか視野が向いていないからではなかろうか。もし、その人が俯瞰するという知恵を持っていたら、そこが到達地点の途中でしかないということに気づくだろう。富士山にせよ、ロッキー山脈にせよ、エベレストにせよ、頂上にいくためには、下り道、登り道のオンパレードであるということは、無論、常識である。仮に登山家が途中の坂道にて『ああ、疲れた。もう無理だ』と思ってしまったとしよう。知恵なき者はそこで引き返すことになるが、知恵ある者は、その後になにがあるか、を考える。たとえ、その坂道を降り、険しい道のりを進んだ後に、絶景の見える地点があったとしても、目の前のことにしか意識を集中させられないと、少し先にある興奮を『あと一歩』のところでキャンセルしてしまうことになるからだ。そして、その知恵なき登山家はこういうだろう。

『後悔先に立たずだよ。これ以上進んでも疲れるだけだ。体を壊したら後悔するよ』

つまり、私がなにを言いたいかと言うと、名言というのはいくらでも解釈の仕方で、好きなように使えてしまうと言うことなのだ。例えば、上司に言いたいことがあったとしよう。その際、後悔先に立たず、という表現の使用には、いくつかのパターンがある。

①今ここで言いたいことを言って、上司に気に入らない奴だと思われたら後悔するだろう。うん、後悔先に立たず、ここは我慢しよう。

②今ここで言いたいことを言わずに、あとで『あのときなんで言わなかったんだ』と悔やんだら後悔するだろう。うん、後悔先に立たず、言おう。

③今ここで言いたいことを言うと、時間がかかってしまい、見たいテレビが見れなくなってしまう。後悔先に立たず、帰ろう。

・・・
こんなことを挙げていたらきりがないが、ここで分かっていただきたいのは、同じ『後悔先に立たず』でも、その人の前提条件が違うと、全く意味合いが異なるということだ。これでは自分の好きなように解釈しているだけで、真の意味での『後悔先に立たず』なのか否か、甚だ疑問であり、単に『好き勝手にいいように解釈しているだけ』という軽い考えと言わざるを得ないだろう。さて、こういう人をいわゆる「ぶれる人」というのではないだろうか。少なくとも、確固たる前提条件を持っていなければ、ぶれる人、というレッテルを拭う事はできないだろう。では、どうすれば確固たる『前提条件』を定めることができるのか。そのヒントこそが、先に挙げた言葉『本末転倒』『木を見て森を見ず』の中に隠されていると思う。そして、前提条件が定まらないことにはあらゆる名言も、単なる言葉遊びの領域でしかないだろう。自分にとっての『本末転倒』を知り、咀嚼し、基軸を定めることにより、初めて全ての名言が価値あるものへと変わってくると言えるだろう。
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