<
< 2013年08月 |  123456789101112131415161718192021222324252627282930 | 2013年10月 >
ホーム  > アーカイブ > 2013年09月

記事一覧

2013年09月の記事一覧。

スポンサーサイト

--年--月--日(--) --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

日本人に足りない「優しさ」

2013年09月25日(水) 19:50

クルム伊達選手がギャラリーに「怒り」。以下の動画からご覧下さい。



さすがにテレビ局で働いている人間だけあって、誰ひとりとして、彼女を擁護する発言はない。皆犯罪者を見るかのような目をしている。

今、クルム伊達選手に批判が殺到している。アジア出身の女子テニス選手として、史上初めて世界のシングルスランキングトップ10入りを果たした日本を代表するテニスプレイヤーだ。なぜ、彼女が今批判されているのか。それは、プレイ中に観客に向かって『静かにして』『ため息ばっかり』と怒鳴ったからだ。たしかに、これだけを聞くと、日本人の感覚としては「なんという傲慢な選手だ」と感じるのも無理はない。だが、彼女がなぜここまで怒りを顕にしたのかを、もう少し理解する必要があると思う。少なくとも、あれだけの怒りをオープンにするということは、確実に「あのため息」に以前から悩まされていたということになるのは明白だ。私は彼女の気持ちが非常に理解できる。あの「はぁ」という日本人独特のネガティブな反応、そのネガティブな雰囲気は常に気になっていた。プロボクシングの世界では常識だが、観客の歓声が選手の勝ち負けを決めるのは事実だ。

たしかに、せっかく応援してくれている観客に対して『静かにして』は言い過ぎだが、別にそこまで眉間に皺を寄せて批判するようなことではない。「あーあ、言っちゃった。まあ、次は頑張って」くらいでいいのではないだろか。そもそも、スポーツをやっていれば感情的になるのは当たり前だし、プロの世界でやっている人は、想像絶するプレッシャーの中でやっているのだから、この程度の発言は許容すべきだ。よく次のような批判をする人がいる。

『金を払ってんだよ』

この上から目線の発言には全く賛同できない。仮に、タイガーウッズのプレイ中に、彼の機嫌を損ねる態度をした客がいた場合、間違いなく強制的に退場させられるだろう。そのような時に『金払ってんだから、文句言うな』という客がいた場合、『だったら来んな』と一蹴されるだろう。なぜならば、ゴルフは個人プレーであり、極めて紳士的なスポーツだからだ。これはテニスも同じで、個人プレーの競技において、選手に気を使うのは当たり前だ。サッカーやバレーなどの集団スポーツとは根本的に異なり、ゴルフやテニスは、完全に『個人』の実力にかかっている。つまり、個人の集中力をいかに引き出すかが、鍵になる。日本人は、この『個人』を尊重する姿勢が軽薄なのではないだろうか。Youtubeのコメントには、以下のような暴言が書かれている。


・だったら欧米で試合をしてください。
・客に対してなんで上から目線なんだ?プロなら自分のミスを客に八つ当たりするなよ!
・40にもなるのに全く成長してないね。いろんな意¬味で見苦しいから、引退してくれよ。
・「てめぇーのプレイでその溜息を歓声に変えろよ。しょーもないミスした挙句観客にシャラップ(暴言)とは呆れさせ¬てくれる」
・・・

このようなコメントしかなく、一切、彼女を応援する言葉がなかった。はっきり言えば、これは世界的に見ても異常な光景だ。国のために貢献してくれた選手に対し、ここまで冷酷な対応をするのは、到底考えられない。日本の強みである『お客様は神様』の美徳のネガティブな側面が出てしまったと思う。また、これが日本に蔓延する閉塞感や、自殺の多さ、を表しているような気がしてならない。もっと寛容に、人に優しくなれる社会になっていただきたい。2020年の東京オリンピックでは、クルム伊達選手のような自己主張の強い選手が東京に集結するわけだが、この状態では、海外選手から批判が殺到する可能性も十分にあり得るだろう。そのとき、日本人は

『だったら、海外に行け』

というのだろうか。
スポンサーサイト


▲このページのトップへ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。